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2016年度 一般社団法人 根室青年会議所

北方領土問題対策室

室方針及び事業計画


室長 小野 将照

 昨年、戦後70年を迎えたと同時に北方領土が不法占拠されて70年という年月が経過した。北方領土が返還されるのを夢見て、いったいどれだけの人が返還に想いを馳せてきただろう。元島民の高齢化が進んでいる中で、この想いはしっかりと伝承されているだろうか。
私は、昨年ビザなし交流事業を通じて、色丹島を訪問いたしました。その時、一緒になった元島民の故郷に帰れた喜び、そしてまた故郷を離れなければならないという現実を目の当たりにしました。

  我々、根室青年会議所は、創立以来、北方領土返還要求運動「原点の地」として、様々な事業に積極的に取り組んできました。昨年は、根室青年会議所として8 年間続けてきた重要なコンテンツである北方領土出前講座を全面的にリニューアルし、さらには根室市民向けの出前講座も実施しました。私自身、この出前講座 を通じて北方領土問題の歴史的背景や返還の意義など、伝えなければいけないことの重要性を学びました。そして、講師の立場からこの出前講座を実施すること で、自分自身の意識向上につながったとともに、根室に住んでいるものとして『伝承者』の責任の重さと大事さを再認識しました。

 私は、元島民が伝えている四島に存在する素晴らしき資源、不法占拠時の島の様子、そして元島民の返還に対する想いなどを、我々が『伝承者』として正しい事柄を正しく伝承する必要性を強く感じています。

  今年度は、今まで先輩方が取り組んできた事業の発展的展開や北方領土出前講座・ニムオロ戦隊シマレンジャーといった様々なツールを活用しながら、メンバー が改めて『伝承者』として意識を高めるとともに、幅広い年代に身近に北方領土問題について触れていただく機会を創出し、後継者育成事業の一役を担えるよう 事業を構築していきます。そして根室青年会議所としてメンバー同志の想像を巡らせ、北方領土問題解決の一助を図る活動をしてまいります。

事業計画
1.想いをつなぐ後継者育成事業の充実
2.北方領土問題の意識醸成を図る事業の実施
3.北方領土返還要求運動への積極的な参画・協力
4.第47次北方領土返還要求現地視察大会への参画

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